一昔前のように、決済方法は現金のみではなく現在は、現金の他にクレジットカード。そして「電子マネー」という決済方法が出現しました。特に電子マネーは急激に拡大しつつあり、多くの店舗で利用できる優れものへと成長しました。
今回は、電子マネーの解説からメリット&デメリット。一緒に連動するクレジットカードや話題のApple payに対応しているかどうかまで幅広く紹介していきます。
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電子マネーとは?
電子マネーとは、専用のカードまたはモバイル端末へ事前にお金をチャージし、チャージしたお金で決済できる電子のお金を指します。
電子マネーが利用できるカードとして例を挙げるとすれば「Suica」や「楽天Edy」等があるでしょう。これらの電子マネーを利用する場合、店舗に置かれている専用の媒体にかざすだけでは利用できません。事前に必ずお金をチャージしなければいけません。
チャージ方法は専用の窓口、またはインターネットを介して入金。または店頭で現金を渡し、チャージすることも可能です。チャージを行えば、後は電子マネーの残高がなくなるまで利用できます。
電子マネーの種類
ひとえに電子マネーと言えども、決済方法で大きな違いが出てきます。先ほど紹介したSuica・楽天Edyの場合、事前にお金をチャージして利用するタイプを「プリペイドタイプ」と言います。
Suicaの他にも、例えばセブン&アイホールディングスが展開する「nanaco」イオンが独自に展開する「Waon」も事前にチャージする必要があるため、プリペイドタイプの1つです。
しかし、事前にチャージせずに利用できる電子マネーも存在するのです。これらは「ポストペイタイプ」と呼ばれており、例えばドコモが展開する「iD」急激に利用できる場所が拡大中の「QUICKPay」が当てはまります。
このように、電子マネーを細かく見ていけば事前にチャージする必要があるかどうかで種類が分かれます。事前にチャージする手間をかけず、なおかつクレジットカードのように利用したいなら、ポストペイタイプがおすすめです。
電子マネーとクレジットカードの違いは?
手軽に決済ができる電子マネーは時折、クレジットカードと同じように見られます。確かに、どちらもカード1枚、またはモバイル端末1つで簡単に決済ができるため、同類と覆っても無理はありません。しかし、両者の間には2点ほど違いが出てきます。
まず、チャージできるかどうかの違いです。
昨今のクレジットカードにも電子マネーが付帯したタイプもありますが、それらが無くともクレジットカードの規約さえ厳守していれば利用できます。一方、電子マネーはチャージしなければ利用することができません。
その上、電子マネーは即座に引き落としされますが、クレジットカードは最短翌月(カードによっては分割、またはボーナス払いで延ばせます)に支払われます。このように支払までに猶予があるのも違いと言えるでしょう。
次に、クレジットカードとの違いは審査がないことです。
電子マネーは特別な審査を必要とせず、発行費用、事前チャージを済ませておけばどなたでも利用できます。一方、クレジットカードはどなたでも発行できるわけではありません。カード会社による審査が行われ、基準を満たせば発行、満たさなければ残念ながら発行されません。
このように、使い方は似ているものの所々、両者には違いが出てきます。
電子マネーの魅力&メリット紹介
財布を出さずに決済できる
電子マネーの魅力としてまず、財布を出さずに決済できるところです。
会計を済ませる際、500円、数千円等、きりが良い数字であればスムーズに事が進みます。しかし、何円・何十円と細かい金額が出てくると、財布から小銭を探さなければなりません。
また、鞄の奥深くに財布を収納していると、会計時になかなか出せずにもたついてしまうのも難点です。特に朝の忙しい時間帯ですと周囲から顰蹙をかう可能性がありますので避けたいところです。
一方、電子マネーなら、財布を探す手間や小銭を探す手間もなくカードやモバイル端末を、専用の機械にかざすだけで終了です。手間暇なく簡単にお会計を済ませることができますので、スムーズな買物を可能にし、周囲からの顰蹙をかうこともなくなります。
クレジットカード同様にポイントが貯まる
電子マネーの中には、クレジットカードと同様に使用した金額からポイントが貯まります。例えば「nanaco」や「Waon」等が挙げられます。
nanacoでは、100円につき1ポイント貯まります。しかし、セブンイレブンやイトーヨーカ堂、そして加盟店の中には一部の商品に限りプラスポイントを実施。これにより、お会計分のポイントの他にもポイントが貯まるため、効率よく貯められるのです。
またWaonですと、200円につき1ポイント貯まります。Waonでも同様にキャンペーンを行っているため、上手に利用すれば普段よりも効率よくポイントが貯まるのです。
このように、クレジットカード同様にポイントが貯まるのも、電子マネーの魅力と言えます。
盗難補償が設定されている
現金を持ち歩く際、最大のリスクが「盗難」です。
例えば、財布をどこかに置き忘れた。または気づかない間に落としていた…等々発生し、時には盗難され利用されていることも考えられます。現金ですと、第三者に拾われて不正利用されるとアウトであり、現金が戻ってくることはありません。
ですが、電子マネーの場合、盗難補償が設定されています。SuicaやPASUMO、そしてWAONと言った、※記名式の電子マネーであれば例え、無くした・盗まれたといった場合でも補償されるのです。
ただし、楽天Edyに関しては補償されません。理由として記名式ではない電子マネーだからです。そのため、楽天Edyを除いた電子マネーは盗難補償が適用されますので、安心して持ち運び&利用できます。
※記名式:利用した時点で利用者の個人情報(住所・氏名・電話番号)が分かるものを指します。
【Suica】JR東日本が展開する電子マネー
Suicaとは?
Suicaとは、JE東日本が発行しているICカードを指します。登場時点では、主に電車へ乗車するための切符代わりとして利用されていましたが、その後、駅の売店、そして今ではコンビニやスーパー、デパート等々、幅広い場所で利用できるICカードへと成長しました。
Suicaが使用できるお店は?
コンビニ
・セブンイレブン
・ファミリーマート
・サークルKサンクス
・コミュニティ ストア
・セイコーマート
・ミニストップ
・ローソン
・デイリー&デイリーヤマザキ
・セーブオン
スーパー&ショッピングセンター
・アクアシティお台場
・三井ショッピングパーク ららぽーと各店
・アリオ
・イオン
・イトーヨーカ堂
・ダイバシティ
・ドンキホーテ
・肉のはなまさ
・横浜赤レンガ倉庫
※その他の店舗を合わせ、合計36店舗で使用可能
家電量販店
・ビックカメラ
・ソッフマップ
・コジマ
・ヨドバシカメラ
この他にも飲食店では合計35店舗、そしてANAの国内線での飲食及びグッズ購入でも利用可能です。
Suicaを設定できるクレジットカード
ビュースイカカード
・通常ポイント還元率は0.5%
・ビュースイカカードで定期券、特急券、またはSuicaオートチャージでポイント還元率が3倍にアップ
・web明細サービスで年間600円相当のポイント付与。これにより、実質年会費を無料にすることも可能
・定期券と一体型にすることも可能
・ENEOSを含め、特約店で利用するとポイントが2倍にアップ
・利用金額に応じてボーナスポイントあり
ANA VISA Suicaカード
・還元率は1,000円で1ポイント
・クレジット機能、マイル、Suica機能の3つを集約した便利なクレジットカード
・入会、または継続でボーナスとして1,000マイルをプレゼント
・Suicaのオートチャージでも0.5%のポイントが貯まる
・よりマイルを貯めたい方向けに「10マイルコース」を用意。年間6,480円支払うことで、交換マイルが1ポイント=10マイルにアップ
ビックカメラSuicaカード
・クレジット機能、ビックカメラポイントカード・Suica機能の3つを備えた便利なクレジットカード
・ビックカメラでクレジット決済をしても、還元率が減らない
・Suicaへクレジットチャージすると1.5%、チャージした電子マネーをビックカメラで使うと10%。合計11.5%の還元率を実現
・年間1回でも利用すれば、年会費477円が無料
・ビックカメラ、コジマ電気以外でも0.5%のビューポイントが貯まる。しかし、一緒にビックカメラのポイントも0.5%貯まる
・貯まったビックカメラのポイントをSuicaへ移行可能。ビューポイントからビックカメラポイントへも可能
Apple pay&Felicaに対応しているか?
昨今、急激に拡大しているApple pay及びFelica。これらの機能にSuicaは対応しており、わざわざ財布やカードケースから取り出さなくとも、登録しておけばiPhoneをシステムを搭載している端末をかざすだけで利用できます。もちろん、Suica×定期券の取り込みもできます。
ただし、Suicaを登録すると、現在所有しているSuicaの機能は一切使用できません。そのため、所有しているSuicaの機能がなくても大丈夫なら取り込んでも良いでしょう。ただ、ないと困る場合は、余分に1枚用意しておくことをおすすめします。
【楽天Edy】電子マネーと言えばEdy!
楽天Edyとは?
楽天Edyとは、楽天Edy株式会社が発行及び提供する、電子マネーのサービスです。発行件数は7000万を突破し、利用できる店舗も日本国内で36万店以上にも増加しています。
ちなみに、始まりは楽天ではなく「ソニー」「ソニーファイナンスインターナショナル」2つの会社によってスタートしました。その後、2012年に今の楽天Edyへと名称が変更され現在では、機能面や利便性を更に向上させているのです。
使用できる店舗は?
コンビニ
・セブンイレブン
・ファミリーマート
・サークルKサンクス
・コミュニティ ストア
・セイコーマート
・ミニストップ
・ローソン
・デイリー&デイリーヤマザキ
・セーブオン
その他、上記含め合計17店舗で利用可能
スーパー
・イトーヨーカ堂
・やまや
・ピアゴ&ミニピアゴ
・アピタ
・阪急オアシス
・さとう
その他、上記含め88店舗で利用可能
家電
・ビックカメラ
・ヨドバシカメラ
・ケーズデンキ
・エディオン
その他、上記含め10店舗で利用可能
上記以外にも、ドラッグストアーや百貨店&ショッピングモール、飲食店やアミューズメント施設等、合計45万ヶ所以上の施設で利用できるのもEdyの特徴と言えます。
楽天Edyを設定できるクレジットカード
楽天カード
・100円につき楽天スーパーポイント1ポイント貯まる
・楽天市場では常に2倍。キャンペーンやスーパーセールを利用すると5~10倍以上のポイントが獲得可能
・年会費無料
・楽天Edy搭載
・楽天Edyを利用することで200円につき楽天スーパーポイント1ポイント貯まる
・楽天カードから楽天Edyへチャージすると200円につき「楽天Edyポイント」1ポイント貯まる
楽天カード(ANAマイレージクラブ付き)
・マイルを貯めるコースと、楽天スーパーポイントを貯めるコースの2種類を用意
・マイルを貯めるコースでは、200円につき1マイル貯まる
・もちろん、いつでも変更可能のため、ライフスタイルに合わせて変更しましょう
Apple pay&Felicaに対応しているか?
楽天EdyはFelicaに対応しているものの、Apple payには対応していません。しかし、android端末で簡単に決済できる「android pay」には対応しているのです。
こちらのシステムは、今まで利用してきた楽天Edyと同じように利用できます。その上、楽天カードからチャージ、そして利用することでチャージ料金×Edy決済によるポイントの2重取りができるのです。
ただし、楽天Edy同様、android payでは紛失や盗難によって不正利用された場合、不正利用分の料金が返ってきませんので注意しましょう。
【WAON】イオンが発足させた電子マネー
WAONとは?
WAONとは、イオンリテール株式会社が2007年にスタートさせた電子マネーを指します。
Suicaと同様のICカードタイプや、携帯端末を利用したタイプがあり、発行手数料300円かかりますがイオングループ含め多数の店舗で利用できます。またチャージした金額で決済すると、200円ごとに1WAONポイントが貯まり、貯まったポイントは後日、WAONで利用できる電子マネーに交換、またはSuicaポイントへ交換可能です。
利用するだけでなく、WAONを所有しているだけでイオンが行う「お客様感謝デー」「G.G感謝デー」「わくわくデー」「ありが10デー」等のキャンペーンにも参加できます。イオンのヘビーユーザーでしたら、利用しないのはもったいないほど便利な電子マネーです。
WAONが使用できる店舗は?
スーパー&ショッピングセンター
・イオン
・ダイエー
・マックスバリュー
・ビーコックストアー
・コーヨー
・マルナカ
・ビブレ
・フォーカス
・東京一番街
上記含め、27店舗で利用可能
コンビニ
・ミニストップ
・ファミリーマート
・ローソン
・ポプラ
・スリーエイト
・サークルKサンクス
飲食店
・マクドナルド
・吉野家
・オリジン弁当
・かっぱ寿司
・小僧寿し
・安楽亭
・ドミノピザ
・コメダ珈琲
上記含め、14店舗で利用可能
専門店&商店街
・イオンペット
・スポーツオーソリティ
・未来屋書房
・グリーンボックス
・イオンリカー
・ホームセンタージョイ
・やまや
・ビックカメラグループ
・エディオン
・上新電機
上記含め、26店舗で利用可能
以上のように、楽天EdyやSuicaと並び利用できる店舗数が非常に多いです。現在ですと24万ヶ所以上で利用できるため、日本全国どこでも利用できる電子マネーと言えます。
WAONを設定できるクレジットカード
イオンカード(WAON一体型)
・イオンカード×WAONのシステムを搭載したクレジットカード
・年会費無料
・イオンカードでの支払いでは「ときめきポイント」WAONで支払う場合は「WAONポイント」が貯まります
・200円につき1ときめきポイント。ただし、イオングループで利用すると、毎日2倍のときめきポイントが貯まる
・お客様感謝デー&G.G感謝デー等のキャンペーンに参加できる
・イオンカードからWAONへチャージし、決済をWAONで行うとポイントの二重取りができる
イオンセレクトカード
・イオンカードと同じ特典とサービスを受けられる
・セレクトでは、イオン銀行普通預金金利を「年0.12%」にアップできる
・WAONのオートチャージに対応
・各種公共料金の支払1件につき、毎月5WAONポイントプレゼント
・給与振込口座をイオン銀行にすることで、毎月10WAONポイントプレゼント
Apple pay&Felicaに対応しているか?
現在、Felicaには対応しているものの、Apple payには対応していません。そしてAndroid payにも対応していないのが現状です。しかし、WAONで貯めたポイントをApple payにて利用することは可能です。
例えば、先述したSuicaですとApple payに対応していますね?そこでWAONで貯めたポイントをSuicaで利用できる電子マネーに交換するのです。すると、WAONは利用できませんがApple payに登録したSuicaへ、WAONのポイントを活用できます。
Apple payに対応していませんが、上記のように行うことでWAONを大いに活用できます。
【nanaco】セブン&アイホールディングスを代表する電子マネー
nanacoとは?
nanacoとは、株式会社セブンアンドアイホールディングスが作成した、非接触型決済方式の電子マネーです。スタートしたのは2007年のこと。当時、全国のセブンイレブンのみで利用できていましたが、年数が経過するごとに対象の店舗が拡大。
グループの1つイトーヨーカ堂に始まり、今ではレストランやホームセンター、そしてドラッグストアー等、幅広いところで利用できる優れものへと変貌したのです。
またnanacoでは100円ごとに1ポイント貯まり、貯まったポイントは1ポイント1円で利用可能。そして、イトーヨーカ堂のハッピーデーでは殆どの商品が5%OFF、同じくポイント還元率2倍の特典まで用意。
セブンアンドアイホールディングスでは、更にポイントアップの特典を用意しているため、セブンイレブン含め、グループの店舗を頻繁に利用されているならおすすめしたい1枚です。
nanacoが使用できる店舗は?
百貨店・コンビニ・スーパー
・セブンイレブン
・イトーヨーカ堂
・西武そごう
・ヨークマート&ヨークベニマル
・マツヤ&ユーパレット
・ザ プライス
・デリシア
・アップルランド
・ダイイチ
飲食店
・デニーズ
・ファミール
・芝のラーメン屋さん
・ポッポ
・かっぱ寿司
・小僧寿し
・coco壱番屋
・コメダ珈琲店
・ドミノ ピザ
・ミスタードーナッツ
・フォルクス
・ステーキのどん
・ステーキ亭
生活&暮らし
・アカチャンホンポ
・セブン美のガーデン
・ビックカメラ
・コジマ
・ソフマップ
・ロフト
・カクヤス
・コイデカメラ
・上新電機
・ディスクユニオン
ドラッグストア・コスメ
・アインズ&トルペ
・ココカラファイン
・コスメティック&メディカル
・セイムス
・キリン堂
・サツドラ
ショッピングセンター
・アリオ
・池袋ショッピングセンター
・東京駅一番街
・マーレ
・カラフルタウン
・セルバ%セルバテラス
上記含め、合計15店舗で利用可能
nanacoを設定できるクレジットカード
セブンカード・プラス
・クレジット機能、nanacoカード、2つの機能を搭載したクレジットカード
・貯まるポイントはnanacoポイント。200円ごとに1ポイント貯まり、貯まったポイントを1ポイント1円で利用できる
・2タイプあり、1つは一体型。もう1つは紐付型があるため好みのタイプを選びましょう
・セブン&アイグループの店舗で利用すると、2~3倍ポイントアップ
・nanacoへのクレジットチャージでもポイントが貯まる
・当年4月~翌年3月までに利用した金額に応じて最大10,000nanacoポイントプレゼント
・毎月8の付く日は、イトーヨーカ堂で5%OFF(一部対象外の商品もあります)
セゾンカード
・クレディセゾンが発行するクレジットカード
・セゾンカードとnanacoカードの情報を紐づけることで、どちらのポイントも貯まる。
・例:1,500円分の買物しました。すると永久不滅ポイントが1ポイント、nanacoポイントが15ポイント貯まります。
・永久不滅ポイントはその名の通り、ポイントが永久に消滅しません
・永久不滅.com経由でネットショッピングをすると20倍以上のポイント還元率を実現できる
Apple pay&Felicaに対応しているか?
nanacoでは、Felicaに対応しているものの残念ながら、Apple payには対応していません。今後数年以内に対応するというアナウンスも今のところありません。
ただ、Android端末で利用できる「Android Pay」のサービスを実施しています。
これは、Android端末限定の機能であり、専用のアプリをダウンロード後、nanacoを電子マネーとして取り込むのです。すると、Apple pay同様、わざわざお金やnanacoカードを出さず、簡単に決済できるのです。
もしAndroid端末を利用されているなら、こちらの機能を試してみましょう。
【iD】ドコモが生み出した電子マネー
iDとは?
iDという電子マネーは、NTTドコモが生み出した電子マネーです。
他の電子マネー同様、登録しておけば後は、財布や小銭入れを出さなくともiDが利用できる店舗であれば、端末をかざすだけで決済できます。しかし、Suicaや楽天Edyと言った電子マネーとは一味違います。
これまで紹介してきた、Suicaや楽天Edy等は、使用する前に必ずチャージしなければなりません。もしチャージしていませんと、会計時に残高不足で支払えない。そして再び利用するためには、いちいち財布を取り出して現金でチャージする手間がかかります。
オートチャージという手段もありますが、事前に設定した金額がチャージされるため、例え数十円・数百円残高が足りなくとも数千円~数万円チャージされるのです。後程、チャージした金額を利用するならまだしも、今後数日、数週間利用しない場合はもったいないです。
iDも確かに電子マネーの1つですが、決済方法が異なります。他の電子マネーが先払いに対し、iDの支払方法は「後払い」です。つまり、クレジットカードと同じ使い方ができます。
これなら、チャージ不足になることもありませんし、オートチャージされた金額をもったいないと感じることもありません。
支払方法の違いはあるものの、他の電子マネー同様に財布を取り出す手間もなくクレジットカードのようにサインしなくとも手軽に利用できます。
idが利用できる店舗
コンビニ
・セブンイレブン
・アンスリー
・くらしハウス
・ミニストップ
・ファミリーマート
・ローソン
・スリーエイト
・サークルKサンクス
上記含め16店舗で利用可能。
スーパー&ショッピングセンター
・イトーヨーカ堂
・イオン
・ビブレ
・メガマート
・マックスバリュー
・ウエルマート
・ジョイ
・アピタ
・ピアゴ
上記含め22店舗で利用可能
グルメ
・マクドナルド
・安楽亭
・牛角
・ガスト
・コメダ珈琲
・かっぱ寿司
・coco壱番屋
・和民
・ジョナサン
・すき屋
・バーミヤン
・笑笑
上記含め55店舗で利用可能
・ブックオフ
・タワーレコード
・紀伊圀屋書店
・丸善
・ツタヤ
・エディオン
・ヨドバシカメラ
・ビックカメラ
・コジマ
・上新電機
上記含め15店舗で利用可能
iDを設定できるクレジットカード
NTTドコモ dカード
・年会費は年間最低1回でも利用すれば無料
・※ローソンで最大5%お得に利用できる
・マクドナルドで3%OFF
・100円につき1ポイント貯まります
・dカード特約店では2倍以上のポイント還元を受けられる
※dカード提示で1%ポイント還元×dカード決済で1%ポイント還元×ローソン全商品が3%OFF。よって5%お得になります。
NTTドコモ dカードゴールド
・年会費1万円
・毎月のドコモ携帯料金&ドコモ光の利用料金から10%ポイント還元
・ドコモショップでdカードゴールドで購入した携帯電話及びスマートフォンは、3年間&最大8万円の紛失・修理補償がついてくる
・海外旅行保険で最大1億円の保険金を受け取れるほど、手厚い保証制度を用意している
Apple pay&Felicaに対応しているか?
電子マネーiDでは、Apple pay及びFelikaに対応しています。もちろん、iDを搭載したクレジットカードも登録できます。例えば上記のdカードの他にも「イオンカード」「ライフカード」「三井住友VISAカード」等、iDを搭載しているクレジットカードであれば搭載できます。
もしiPhone7やApple Watch2を所有されているなら、iDをApple payに登録してみてはいかがでしょうか。
電子マネーのデメリットとは?
モバイル端末の充電が無くなると使用不可
カードタイプの電子マネーでしたら良いですが、スマートフォンやiPhone等、モバイル端末に電子マネーを登録している方は要注意!実は、モバイル端末の充電が切れると使用不可になります。
充電が切れるとどうなるか?
例えば、今まで電子マネーで決済できたものが決済できない。またSuicaやPASUMO等の交通系電子マネーを登録されている方は改札を通り抜けできません。
そのため、モバイル端末に電子マネーを登録されている方は、充電がきれないよう注意する。もしくは常日頃、モバイルタイプの充電器を持ち歩きましょう。
クレジットカードよりも不正利用が簡単にできる
もう1つのデメリットは、クレジットカードよりも簡単に不正利用できるところです。
クレジットカードも最近では、サインレスの所も増えてきました。とは言え、現在でも決済のためにはクレジットカード所有者のサインが必要であるケースが多々あります。また、決済するためにサイン以外にも、暗証番号の入力が必要です。
そのため、クレジットカードでしたら第三者に利用されそうになっても、水際で不正利用を防ぐ事ができます。
しかし電子マネーは、クレジットカードのようには行きません。
第三者の手に渡ると、決済時にサインを求められる・暗証番号の入力を求められることはありません。専用の機械にかざすだけで簡単決済。ですので、第三者に容易に不正利用されてしまうのです。
簡単に利用されやすいため管理が重要です。また、万一盗難、または紛失しましたらクレジットカード同様、サポートセンターに問い合わせて利用停止にしましょう。
タイプ別!おすすめ電子マネーとは?
全国各地で幅広く利用できる電子マネーが欲しい
もし、ある一定の店舗に集中せず、全国各地で幅広く利用できる電子マネーを求めるなら「楽天Edy」または「iD」が良いでしょう。というのも、楽天Edyは合計45万ヶ所の店舗で利用できるほどの広範囲であり、iDは日本国内に留まらずグアムや中国の都市部でも利用できる利便性を持っているからです。
全国各地で利用できる電子マネーを検討しているなら、楽天EdyやiDを検討しましょう。
特定の店舗のみ集中利用する
特定の店舗、例えばイオングループやセブンアンドアイグループの店舗を集中して利用したいと考えているなら、WAON、またはnanacoをおすすめします。
どちらもグループ内での買い物に強く、時には会員限定のキャンペーンやセールまで開催されています。電子マネーを利用することでポイントも貯まりますし、お得にショッピングも楽しめるわけです。
そのため、特定の店舗のみ利用するならWAONやnanacoを検討しましょう。
通勤&通学で電車を頻繁に利用する

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最後に、通勤や通学で頻繁に電車を利用するならSuicaがおすすめです。
Suica単体を利用するのも良いですが、ビュースイカカードやビックカメラスイカカード等、クレジットカードと一緒のSuicaがおすすめです。ICカードで利用するよりも、Suicaポイントの他に、クレジットカード会社のポイントや店舗のポイントも同時に貯まります。
よって、Suicaは単体では非常にもったいないですので、頻繁に電車を利用するならクレジットカードと一緒のSuicaを活用していきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
電子マネーは現在も拡大を続けており、コンビニやスーパー、ショッピングモール等でも大いに利用することができます。そして今では、Apple payやAndroid pay等の便利なシステムも開発されており、ますます電子マネーが身近な存在になってきました。
とは言え、電子マネーを単体で利用すると会計時の手間は省けるもののお得感が少ないです。そのため、もし電子マネーを利用するなら上記で紹介したクレジットカードと一緒になっているカードを利用してみましょう。